身体に優しい剣道。
楽しく、賢く、長〜くやってみませんか?

なみあし剣道
講習会
講師:木寺英史先生

日時・会場
日時  5月25日(日)
    13時30分〜17時30分
    (開場13時)
場所  江戸川区総合体育館 剣道場
    東京都江戸川区松本一丁目35ー1

蹴らない
捻らない
力まない

現代剣道の合理性とは・・・

 常歩(なみあし)剣道の試みは、現代剣道の合理性を追求することを基礎としてきました。古武術や古流剣術には、非常にすばらしい動作性がありますが、現代剣道とそれらの関連を考える場合には注意が必要であると思われます。  

 例えば、古流剣術から現代剣道へ、その技術が受けつがれていると解釈すると、ほとんどわからなくなり混乱します。 動作学的に言うと、古流剣術と現代剣道は別物です。ここに大きな問題があるのです。古流は動作の方向が「下方」と「後方」を志向します。現代剣道は「上方」と「前方」を志向します。現代剣道は動作が志向する方向は多くの「スポーツ」と同じです。動作性の考察からも、現代剣道はスポーツ化しているといえます。

 ただ、これらの動作性は、どちらがいいかというものではありません。剣道をしている方は、スポーツ的動作より、武道的動作が上位にあると思っている方が多いですが、それは動作の質が異なるだけで、どちらがいいとは言えません。  

 古流剣術と現代剣道を融合させようとすると、現代剣道の動作の価値観を変容させる必要があります。 少なくとも、打突後の前進(余勢)は「良くない動作」と規定する必要があります。昭和の天覧試合の動画をみてもほとんど余勢がありません。現代剣道が前方への移動を志向するようになって、完全に古流と剣道の動作が分離したと考えられます。

 現在、剣道人口の減少傾向がとまりません。その原因は、様々とりあげられていますが、その中核は「動作の合理性が失われつつある」ことだと思います。「試合の不公平感」であるとか「封建的な体制」なども原因であるといわれていますが、それは枝葉であると思われます。「動作の合理性」が失われつつあることから無意識的に感じる身体の束縛感がその根底にあると思います。分かりやすくいうと「剣道をすると窮屈に感じる」のです。その感覚は、決して精神的な、言いかえると不可視的なものではなく、客観的身体から発現した感覚です。

 よって、現代剣道の合理性は、古流剣術からだではなく、あらゆるスポーツからも学ぶ必要があります。そして、現代剣道を変容させようとするのではなく、現代剣道の合理性を追求しなければなりません。

 現代剣道の目指すべき方向は、決して前近代の剣術や武術への回帰ではなく、全くあたらしい剣道の姿だと感じます。現代剣道の技術をさらに洗練させる方向性が見えてきます。

                                 なみあし身体研究所 
                                 代表   木寺英史

未来を目指して

「なみあし剣道」は原理さえ理解できれば、誰にでも出来き、いろいろの技を繰り出すことが出来るようになります。
ただ、現代剣道からいきなり「なみあし剣道」をとなると、少々問題があります。移行するには、段階があります。「左足荷重の剣道」をマスターする必要があります。「左足荷重の剣道」は「現代剣道」から「なみあし剣道」への橋渡し役を果たしています。まずはこれをしっかりとマスターして頂き、「なみあし剣道」に進んで欲しいと思います。
「なみあし剣道」は、とてもラクに動ける剣道で、蹴ったり、捻ったり、力む必要は全くありません。重力や反力、さらには相手の力を利用した剣道です。さあ、いつも楽しく、身体に優しい剣道を身につけましょう。


下記に、参考図書を上げました。

講座の概要

動作はそうするのではない、そうなるのだ。なみあし身体研究所では、合理的身体動作を主なテーマとして様々な媒体を通した情報提供、講座開催による学びの場を提供しています。動作を行うのは身体。身体のコンディションが良くなければ、いくら動作を習得しても実践するのは難しいと考えます。
「動作が出来るカラダを作ってから、動作を取得する」という考え方に沿って、「剣道なみあし流」の講習会を企画しました。
どなたでも、初めての方で専門が剣道以外の方でも参加可能です。

「右足前進で振りかぶり、左足前進で振り下ろす」を基本にした左足に乗ってから打突する「左荷重の剣道」を実践して頂き、さらに、左右どちらの足からでも打突が出来る「なみあし剣道」を学んで頂きます。

講座の内容

5月25日(日)
「なみあし剣道」

1,なみあし歩行

2,左腰を押してやる

3,左腰が出るときに振り上げる

4,左足で打つ

5,小手抜き面

6,右に乗って左で打つ

7,飛び込み胴

8,面打ち

9,抜き胴打ち

10,逆胴

11,面抜き胴

12,面返し胴

13,面返し胴の応用。

14,右足に乗って左足で打つ

15,相小手面

16,右膝の抜き方

17,右に乗っていきなり左で面を打つ

18,小手面

19,右足を一回置いて打つ

20、交流稽古

受講料

*なみあし会員とは、なみあし身体研究所の
会員登録者ならびに各講座の受講者を指します・

一般の方


   7,000円   
高校生以下
無料

会員

5,000円

インストラクター

3,000円
マスター
インストラクター
および
各講座受講者

無料
剣道なみあし流講座 
受講者

無料
やませみ会
会員
無料

*決済方法 受講料は、当日会場にてお支払い願います。

インストラクター

3,000円

東京会場 
江戸川区総合体育館・
剣道場

講師紹介

木寺英史
九州共立大学スポーツ学部
         スポーツ学科教授
なみあし身体研究所代表

筑波大学剣道部時代は選手として活躍。
卒業後、高等専門学校教員を務めながら、剣道技術の研究をきっかけに他分野の研究者やスポーツ選手、さらには医療関係者との交流を深めつつ「なみあし動作」を構築。剣道に留まらずスポーツ関係、身体操作・歩行動作など全般にわたり、講演、コーチング、執筆かづどうを精力的に行う。

主催・連絡先

主催:なみあし身体研究所
代表 木寺英史
kidera@namiashi.net

連絡先
神戸会場 一定篤志 
atsu4.1jo@gmail.com
Mobile phone 080-3779-2407

東京開場  佐々木正明
smasaaki@jca.apc.org
Mobile phone 090-1887-7910